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原著
昭和22年以降検出せる30例の縮小条虫について
著者: 丸田喜造1 三原庸太郎1 武川藤吉郎1
所属機関: 1横浜市立大学医学部寄生虫病学教室
ページ範囲:P.107 - P.108
文献購入ページに移動縮小条虫は終戦頃迄は極めて稀にしか人体感染しないものと考えられていた。終戦後はその理由は正確には分らないが,各地で発見され,特に稀なものではなくなつた。本教室に於ても昭和22年以降25年まで4例検出し既に発表1)したが,その後昭和26年より30年12月まで検便総数約4万名中26例の本虫卵を検出した。以上30例の大部分は最短3日,最長4カ月の間隔をおいて2回以上検便し確認したものである。検便範囲は東京都,神奈川県,千葉県,茨城県,富山県,検査法は大部分食塩硫苦浮游法である。
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