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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生20巻6号

1956年12月発行

原著

中毒イカから検出されたウイルス樣粒子の同定と病原性の考察

著者: 藤原栄一1

所属機関: 1新潟大学医学部薬理学教室

ページ範囲:P.46 - P.52

文献概要

 さきに筆者は昭和30年夏,新潟県殊に佐渡地方に多発したイカによる食中毒が,イカ水揚げ後の腐敗による食中毒と異なり,イカが生前に有毒化し,食中毒が新鮮なイカによつて起つたと考えられることについて報告1)した。筆者は中毒イカからウイルス様粒子を検出し,これが孵卵漿尿膜で培養出来るものであり,患者血清との間に沈降反応がみられ,また患者大便から同種の小体が検出されることなどから,このウイルス様粒子と食中毒の関連性について考察を試みた。
 その後ウイルス様粒子の同定,イカや人に対するこのウイルス様粒子の病原性などについてさらに検討を加えたので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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