icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生20巻6号

1956年12月発行

文献概要

原著

三宅島を中心として多発したあじによる食中毒の疫学的考察

著者: 石丸寅之助1 歌代吉雄1 足達卓治1 近藤茂1 海沼勝1

所属機関: 1東京都衛生局

ページ範囲:P.52 - P.54

文献購入ページに移動
緒言
 昨年は北部日本海沿岸における「いか」都内に頻発した「たこ」神戸製鋼工員間の3,416名に及ぶ塩さけによると推定される事例等の魚介類に原因した食中毒が多発したことが知られている。我々は昭和30年9月三宅島住民に発生した食中毒様疾患を現地で調査したが,激しい腹痛(特に上腹部)下痢を主訴とし嘔吐発熱等もみられ,臨床的には急性胃腸炎の診断された一過性の経過を示す疾患で"あじ"に原因したと推定されたが,未だ病原は明らかにされていない。然しこの調査の結果三宅島以外に伊豆諸島の御蔵島,八丈島等にも同様疾患が流行したことが判明し魚類による食中毒として疫学的に興味深い所見を得たので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら