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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生21巻1号

1957年01月発行

原著

鉤虫Carrierの臨床的研究(第3報)—鉤虫寄生の農民労働力に及ぼす影響

著者: 石崎達1 佐藤澄子1 久津見晴彦1 小林昭夫1 安田一郎1 小宮義孝1

所属機関: 1国立予防衛生研究所寄生虫部

ページ範囲:P.53 - P.58

文献概要

1.はしがき
 農民の作業能力が鉤虫寄生によつて影響をうけるだろうという予想は当然のことである。
 そこで我国に於ても鉤虫を保有する農民を対象とした種々の体力テストが行われて来た。妹尾(1950)は病院外来又は入院の患者をしらべて血色素量60%以下の貧血のある者に著しい循環機能の変化と作業能力の低下をみとめた。しかし所謂Carrierと呼ばれる人達を対象とした竹内(1952),富士田(1952),小宮(1953),柳沢(1954)等の研究によれば作業能力の低下は全く認められないか,又は軽微であるという。しかし柳沢(1954)によると鉤虫保有者群にSchneider test及びマラソン負荷試験の成績低下がみとめられ,富士田は農作業負荷による疲労が保有者では強度であること証明した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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