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綜説
医学生のMedico-social Trainingについて
著者: 東京大学医学部公衆衛生学教室
所属機関:
ページ範囲:P.15 - P.18
文献購入ページに移動わが国の医学はドイツの流れをくむもので,いわゆる生物学的医学の面では優れているが,患者の社会的環境に眼を転ずることが少いため,医学的興味からのみ診療が行われ,患者の福祉は往々にして第二義的になつてしまう傾向が少くない。これはわが国の医学教育の欠陥にその源を求めることができるのであつて,学生時代から患者を社会生活を営む人間として理解する訓練に欠けているためであると思われる。
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