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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生21巻12号

1957年12月発行

文献概要

特集 インフルエンザ 綜説

日本に於けるインフルエンザ流行の趨勢と対策—Ⅰ.全国的な趨勢と対策

著者: 佐竹繁男1

所属機関: 1厚生省防疫課

ページ範囲:P.13 - P.18

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 最近における我が国の全国的なインフルエンザの流行としては,昭和25〜26年(1950〜51)の冬のインフルエンザA型,昭和27〜28年(1952〜53)の冬のA型,昭和29年(1954)の1月から6月にかけて全国に散在的たおこつたB型,昭和30年(1955)の1月から4月のA型とB型の混合流行,さらに昭和31年(1956)の10月下旬から翌昭和32年1月にわたるA型・B型の交錯した流行がみられたものであるが,この僅か5カ月後の昭和32年(1957)5月下旬にいたつて,ふたたび近年にない大規模な全国的な流行をみたことは記憶に新しいところである。
 すなわち,A東京57型(Aアジア57型)と称せられる新変異型ウイルスによるインフルエンザ対策の上に大きな飛躍をもたらした流行であつた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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