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特集 家族計画
生活保護家庭の家族計画について
著者: 丹下坂宇良1
所属機関: 1社団法人家庭生活研究会
ページ範囲:P.37 - P.39
文献購入ページに移動人と生れて誰も子供を欲しくない者はないと同じように「思うようなら子3人」という言葉のように,出来のよい子供3人位でよいと一応誰でも望んで居たことではあつたが,それがなかなか思うように出来ないので授りものなどという言葉も出来たと思う。上流の家庭では婦人に相当の暇もあつたから苦労して大勢の子供を育てることはないと考えるようになつて来て居たので,家族計画などという言葉のない内に曲りなりにも多少の計画を持つて居たが,下層になるにつれて二大本能の「食」の方にばかり追われて「性」のことなど研究する暇がないというのが実情で「妻は夫へサービスをすればよいのだ」という考え方も下層程強い因習になつて残つて居るので庶民への徹底には時間を要したと思います。
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