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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生21巻5号

1957年05月発行

特集 欧米の公衆衛生事情

フランスに於ける衛生行政の機構と医療制度

著者: 額田粲1

所属機関: 1京都府立医科大学

ページ範囲:P.27 - P.34

文献概要

I.衛生行政機構
a)中央における行政機構
 殆どすべての文明国では衛生行政は地方自治団体の直接の責任において行われる。しかしこれを強い中央統制下においている国と地方自治にまかしておいている国とがある。後者のよい例は英国で,前者の例はフランス,ドイツ等欧州大陸の国々に見られる。就中フランスは伝統的にあらゆる政策において中央集権の強い国で,地方自治団体は名目的の責任者に過ぎない場合が多いとされている。
 フランスにおいて衛生行政担当の省が独立発足を見たのはすでに1920年のことであり,それ以前にも内務省内に衛生行政の中央部局が存在していた。戦後に至つて人口問題担当部局が衛生省に統合され,現在では公衆衛生人口省(Ministérede la Santé Publique et de la Population)と改称された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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