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特集 欧米の公衆衛生事情
公衆衛生と国際協力機関
著者: 斎田晃1
所属機関: 1厚生省
ページ範囲:P.57 - P.62
文献購入ページに移動国際協力が,公衆衛生の分野でどのように行われているが,とゆう事を理解する為には,過去を振返つて,その歴史的発展をたどらなければならないと,思うのである。現在のものは,過去の色々の時代での努力と,それを支えた理念との蓄積と発展であつて,決して一日にして出来上つたものでは無いからである。
大ざつぱに考えてみて,このような努力は,三つの時期にわけて考えられるように,思えるのである。その一は,1800年の中頃から起つた努力が,失敗をしながらも根気よく続けられて,ようやく1900年の始めに具体的な組織にまで辿りついた時期であり,その二は,1920年から始まつた国際連盟時代の,より整頓せられた組織活動の時代であり,その三は,第二次大戦後の国連専門機関として,文字通り世界的な組織を作り上げるのに成功した。現在の世界保健機関(W.H.O)の活動の時期である。
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