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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生21巻5号

1957年05月発行

文献概要

原著

最近30年間の関門港におけるコレラ検疫成績

著者: 前田弘近1

所属機関: 1門司検疫所

ページ範囲:P.101 - P.104

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 海外に検疫伝染病が流行し,国内にそれを導入するおそれがある場合は,従来は政令によつて一定期間を限り検疫伝染病流行地と指定されていた。コレラ流行指定地(以下指定地という)は戦前までは中国沿岸地域殊に上海は多く流行地と指定され,過去における日本への伝播経路は殆んど中国系統であつたが,最近では衛生思想の向上のため,中国沿岸地域から姿を消して我が国への伝播系は絶たれたようであるが,シンガポール情報によれば,なお印度やパキスタンの一部には年中発生が報ぜられ,国際交通の頻繁とスピードアツプ化に伴い,コレラ輸入のおそれはなお解消しない状態である。そこで,過去におけるコレラ検疫の実績を知ることは,単にコレラ検疫上興味あるのみならず,将来の検疫対策上重要なことである,かかる見地から筆者は,関門港における最近30年間のコレラ検疫成績を整理したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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