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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生21巻5号

1957年05月発行

文献概要

原著

塵紙に対する一つの工夫

著者: 砂田毅1 東義夫1 木下正弘1 西岡潔1

所属機関: 1大阪大学医学部衛生学教室

ページ範囲:P.105 - P.107

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 用便時,塵紙を通して糞便中の細菌が,使用した手指に附着する事は既に良く知られて居る。此の汚染した手指を直ちに清浄にすれば良いが,通常は此の手指で衣類を正して後,始めて手洗いを行つているのが普通である。従つて我々の衣類とか建具は不用意に日常用便後の汚染した手指によつて汚されている。出来得れば此様な汚染は防止された方が望ましい。その為には手洗いを便器の傍に設置して拭い取り後直ちに手洗いを行うのが最も良いが,その設備を国民全家庭に及ぼすには経済的にも難点があり,又獲得した習慣からつい此れを省略する者が出て来る虞がある。従つて省略出来ない段階で手指汚染を防止する事が最も望ましいし,又それは無意識に実行出来る様にした方が良い。用便時省略出来ない段階は汚物の拭い取りであるから,此の処置を行うときに手指が糞便により汚染しない様にするのがfollproofである。
 そのため我々は塵紙に注目して此れを加工する事を考えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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