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座談会
医学校に於ける衛生・公衆衛生教育のあり方
著者: 北博正1 野辺地慶三2 聖成稔3 曾田長宗4 上田喜一5 豊川行平6
所属機関: 1東京医科歯科大学 2日本医科大学 3厚生省保健所 4公衆衛生院 5慶応大学 6東京大学
ページ範囲:P.32 - P.45
文献購入ページに移動豊川 今日は医学校における公衆衛生教育というものが,どのようにあるべきかという問題を皆様にお話して頂きたいと思うのです。ということは,医学生というものはもともと臨床家になる人が大部分であるわけなんで,そういう処で,今行われている公衆衛生の講義というものが,今のままでいいかどうか大分問題があると思います。だからまず最初に,公衆衛生教育というものの理念といいますか,そういうものについて少し皆様方の御意見をお伺いしたいと思います。その点どうでしようか,野辺地先生,先生のご意見を一つお聞かせ願いたいと思います。
野辺地 今,豊川さんからお話がありましたが,医科大学の卒業生というものは,大部分将来は臨床家になる方々で,公衆衛生の専門家,あるいは大学の先生,衛生技術家になるのは,ごくその一部分でございますね。ですから,やはり,将来臨床家になる人の公衆衛生,あるいは予防医学に対する理解というものがどうあるべきかということを教えるべきだと思うのです。ですから,所謂,Public health mindの臨床家が出来るように教育すべきだと思うのです。
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