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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生21巻7号

1957年07月発行

文献概要

特集 明日の公衆衛生 今後に期待するもの

家族計画

著者: 久保秀史1

所属機関: 1公衆衛生院衛生人口学部

ページ範囲:P.18 - P.22

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 公衆衛生の目的は,すべての国民が健康で,幸福な生活を営めるようにすることであるのは,いまさら言うまでもなかろう。ところで,わが国の公衆衛生は,戦後急速な発展をとげて,僅か10年たらずの間に,死亡率を半減するという,世界史上に類を見ない輝かしい効果をあげたのである。この死亡率の著しい低下は,日本人の寿命を延ばすことに成功し,特に0才の平均余命は,昭和10年に比して約20年という驚くべき延長となつて現われたのである。
 このような死亡率の低下,即ち寿命の延長は,人間にとつて望ましい現象であるが,かりに出生率が一定で変りないとすれば,日本の人口は,死亡率の低下した分だけ増加することになる筈である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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