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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生21巻8号

1957年08月発行

文献概要

特集 公衆衛生と保健婦

保健所におけるクリニツク

著者: 大津秀子1

所属機関: 1杉並西保健所

ページ範囲:P.34 - P.35

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 公衆衛生のたそがれという言葉が関係者の間でかわされているこの頃,日本の現在は最低なのでしようか。昨年国会を通過した結核予防法の一部改正により32年度から住民健診も国が負担する様になつたし,化学療法の適用の巾もひろめ技術的な研究も加えられて来た。児童福祉法による肢体不自由児の為の育成医療の予算も年々上昇線をたどつている様である。
 生めよふやせよと呼ばれた戦争の最中,食糧不足,乳製品も不足がちのなかで必要なカロリーまで高めるために母親と共に取り組んだ時代から占領政策による衛生行政を含めた保健所がスタートして10数年,独立後の反動は公衆衛生に集中し保健婦への風当りは骨身にしみたものである。この風雪にたえられたのも仕事への情熱と努力が支えたものであつた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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