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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生21巻8号

1957年08月発行

文献概要

原著

「おむつかぶれ」に対するビタミンA. D. 入軟膏の治療経験

著者: 松隈恒夫12

所属機関: 1九州大学医学部衛生学教室 2八幡市保健所

ページ範囲:P.53 - P.54

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まえがき
 乳児間擦性湿疹は乳児の中でも異常体質児に多くみられる皮膚疾患であり「おむつかぶれ」Diaper Dermatitisは保健所で行つている乳児健康相談においても屡々その治療について相談を受けることが多いものの一つである。
 乳児間擦性湿疹の発生原因についてはFinkelstein1)以来Czerny Coohe,Moro2)高橋3)等が述べているが治療面では比較的に等閑視されアメリカのDiaparene Ointment4)のように手軽に「おむつかぶれ」等に用いて効果のある薬剤が少く,家庭治療としてはオレーヴ油やチンク油の塗布等をすすめるのみで重症例は殆んど皮膚科医の手を煩わしている状況であつた。しかし乍らビタミンA. D. 剤の乳児湿疹に対する応用がさかんになると共に乳児間擦性湿疹の治療も家庭で可成り出来るようになつた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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