文献詳細
特集 公衆衛生と社会保障
巻頭言
文献概要
近代的な公衆衛生は,18〜19世紀以来,共同生活を営む多数人の健康を守るために,主として市環境衛生施設の整備を中心として発展を都見た。
急性伝染病は,この方法によつて著しく減退したが,慢性疾患の制圧や,母子衛生等の向上は,物的な環境衛生改善だけでは,充分な成果があがらず,そのためには,日常の生活様式の改善や,身体的抵抗力の増進等,いわゆる個人衛生の伸張をまたなければならなかつた。
急性伝染病は,この方法によつて著しく減退したが,慢性疾患の制圧や,母子衛生等の向上は,物的な環境衛生改善だけでは,充分な成果があがらず,そのためには,日常の生活様式の改善や,身体的抵抗力の増進等,いわゆる個人衛生の伸張をまたなければならなかつた。
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