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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生22巻1号

1958年01月発行

文献概要

特集 公衆衛生と社会保障 綜説

更生指導(REHABILITATION)の社会的必要性と運用

著者: 稗田正虎1

所属機関: 1国立身体障害者更生指導所

ページ範囲:P.15 - P.18

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まえがき
 現代医学の進歩は予防医学や治療医学の部面で戦後偉大なる発達をとげ,人類が生命的危険にさらされていることは従前に比し極めてすくなくなつてきた。然しながら生命的危険をまぬがれた患者の社会的復帰は如何であろうかと考えるとき,原発性疾患,障害は治癒したにも不拘,実際の社会復帰は長びき,或いは作業能力が高度に減退し或いは不能と考えられるものが多い。今次戦争をけつきとして,戦傷病による障害者の社会復帰をめざして,新しい綜合科学が発達し,更生指導(Rehabilitation)と呼ばれた。更生指導は予防医学,治療医学に対して医学の第3相,社会復帰医学といわれている。この経験は機能障害や生業能力を阻害している一般の障害者にも応用されるようになり,新しい医学の分野として世界的に採用され普及しつつある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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