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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生22巻10号

1958年10月発行

文献概要

隨想

厚生省創設20年

著者: 亀山孝一1

所属機関: 1衆議院

ページ範囲:P.522 - P.522

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 早いもので厚生省も創設20年を迎えるとは感慨深いものがある。私は厚生省が創設されるときは内務省衛生局医務課長をしていて厚生省が出来ると内務省計画局防空課長となつたので厚生省創設当時には厚生省に入らなかつたのだ。衛生局には大正13年以来在任したのだが尤も途中2年有余は地方に出て居たが思い出の衛生局が内務省を離れて厚生省に入つたことは忘れ得ない記憶である。
 厚生省が創設されたことは充分御承知のことと思うが国民保健の向上社会事業の整備を強力に実現する為めであつたことは勿論である。厚生省は換言すれば社会保障制度を整備する使命を持つたのである。厚生省を創設するときその名称を社会保健省と云うのが原案であつたことは此の趣旨を現わす心算であつたのだ。省名としては枢密院で修正した現在の厚生省の方が簡明であるが当初は慣熟されない名称であつた丈に一寸批評のあつたところである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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