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原著
九州,北海道等の炭鉱從業員寄生虫相の比較研究(第5報)—職種別などによる主要寄生虫保有率の差異について
著者: 佐々学1 林滋生1 田中寛1 白坂龍曠1 三浦昭子1 佐藤孝慈1 若杉幹太郎1 高田敦徳1 福井正信1
所属機関: 1東京大学伝染病研究所寄生虫研究部
ページ範囲:P.562 - P.566
文献購入ページに移動ここでとりあげた寄生虫の種類はとくに陽性率の高かつた鉤虫,毛様線虫,回虫,鞭虫の4種である。第2報でのべたように,全地区とも鉤虫は培養成績の上からはヅビニ鉤虫が圧倒的に多く,アメリカ鉤虫陽性者数はヅビニ鉤虫陽性者数の約20分の1にすぎなかつたし,浮游法のみで鉤虫卵が陽性で,その種別を明らかにしえなかつた例もあるので,ここには鉤虫としてまとめて論じたが,その主体はヅビニ種であることはいうまでもない。
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