文献詳細
特集 子供の衛生と人間形成
綜説
文献概要
フランスは出生率の低い国家として知られているが,1941年人口1,000に対し13.1と云う最低の数字を記録して以来,徐々に上昇の傾向にある国家である。1955年その数字は18.5となり,同年の日本の19.4と比肩し得る処に迄到つている。我が国が人口過剰に悩んでいるのに対し,この国では人口の寡少を歎きとしている。従つて彼我の間に母子保護政策の著しい相違の見られるのは当然である。ここに若干の頁をかりて,この国の母子保護政策と最近の実状とを伝えたいと思う。
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