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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生22巻4号

1958年04月発行

文献概要

特集 性病予防 綜説

娼婦を中心とした性病の疫学と今後の対策

著者: 園田真人1

所属機関: 1八幡市保健所

ページ範囲:P.190 - P.197

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緒言
 性病の蔓延は,売春と性的無規律によつて生れるものであり,これを無視して性病対策は考えられない。しかも性病は,特異な伝染型式をもち,すべての人類に免疫性がなく,接触に選択性があるなどの疫学的特性をもつている。売春の社会病理学については,古くから幾多研究され,男女数の不平等,社会機構,経済の不均衡などがその原因とされているが,これら社会的要因の改善こそ性病撲滅の根本問題であろう。
 わが国においても,売春防止法が施行されるようになり,われわれは集娼を中心とした従来の性病対策方法を反省し,予想されうる今後の変化を検討せねばならぬ時期に直面している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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