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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生22巻5号

1958年05月発行

文献概要

原著

電話器消毒装置の効果

著者: 松尾晃1

所属機関: 1大阪大学医学部衛生学教室

ページ範囲:P.275 - P.277

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緒言
 筆者は最近漸く各官衛,会社,事業所,等に出廻り始めた電話器消毒装置の効果を検討して見た。巷間に見られる該品には2種類ある。即ち錠剤式と液剤式とである。前者は送話口のカバー中に錠剤を収めたものと,送話口の架台ケースの中に収めたものがあり,後者はカバー中或は架台下の容器の中に薬液をしみこました綿状の物又は海綿状の物を入れ空気を隔てて接する様に装置したものである。
 何れにせよ使用される薬剤はヘキサメチーレナミンか10oxy-3methyl-4isopropyl Benzen(ビオゾール)が主剤でこれに葉緑素,香料,時には賊形剤としてタルクが加えられて居る。確に此れら主剤は溶液状態中に菌が投入された場合には殺菌効果を呈するが,錠剤,液剤が常温で空気中に蒸発,拡散して行く時に電話送話口の菌を殺菌するか否かを疑つたので筆者は此れを取上げて見た。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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