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特集 耐性問題と公衆衛生
微生物の耐性問題の將来
著者: 福見秀雄1
所属機関: 1国立予防衛生研究所
ページ範囲:P.368 - P.373
文献購入ページに移動以来スルフアミンの時代から抗生物質の時代と進んで来て,微生物感染症の化学療法は細菌感染を中心に目ざましく進展した。第二次大戦の終つた直後に私は東京都立伝染病院や伝染病研究所附属病院の先生方と協同で赤痢のスルフアミン療法の研究を実施したことがある。その頃私は赤痢の化学療法としてスルフアミン剤が用いられるに到つたいきさつについて内外の論文を渉猟したことがあつた1)。たしか日本では岡田博士の報告で,百日咳に罹患中の患者,この患者が入院加療中に赤痢になつてしまつた。
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