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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生22巻7号

1958年07月発行

文献概要

原著

九州,北海道等の炭鉱從業員寄生虫相の比較研究(第4報)—試験管培養法による集団検便で見出された糞線虫保有者について

著者: 佐々学1 林滋生1 田中寛1 白坂龍曠1 三浦昭子1

所属機関: 1東京大学伝染病研究所寄生虫部

ページ範囲:P.395 - P.397

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 我々は1956年度に三菱鉱業健康保険組合の被保険者28,445名について,塗抹,浮游,培養の3法併用による集団寄生虫検便を実施し,その成績の一部はすでに報告したが,これらのうち,九州地区より3名,北海道地区より3名の糞線虫保有者が培養法により検出された。さらに,1957年度に九州本土の地方地区筑豊炭鉱従業員の家族26,630名について同じ3法併用法で検査したうちからも培養法で3名の陽性者を見出した。保虫者数は総人員にくらべて甚だ少数ではあるが,培養法を広汎に実施して糞線虫を検出した研究報告は少なく,かつ北海道在住者にも糞線虫保有者が存在することは未記録であり,それら保虫者の状態を記録に留めておくことは疫学的にも臨床的にも意義深いと考えたのでここに簡単に報告することとした。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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