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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生22巻8号

1958年08月発行

文献概要

特集 大阪の公衆衛生活動 活動報告—どのように仕事にとりくんでいるか Ⅱ.研修

大阪市における保健所職員の研習活動について

著者: 月橋得郎1

所属機関: 1大阪市福島保健所

ページ範囲:P.424 - P.425

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 研習活動が職員の質の向上を約束し,行政効果を高める上に果す役割は大きい。特に新らしい医学的な技術を民衆の中に持ち込まねばならない公衆衛生においては,各職員が常に新らしい知識と技術を取り入れると共に,これらを実践に移して行くのでなければならない。このような観点に立つて行われる研習には色々の型があり得るが,現在大阪市において試みられているものについて,その概略を述べてみたい。
 先ず第1に行政当局(衛生局)が自らの行政能率を高める目的でオフイシヤルの立場で行う職員の研習である。このうち最も明確な形をとつているのが保健婦に対して年1度行われている再教育であろう。従来この計画には主として厚生女学院があたつており,保健婦の保健指導技術の向上がはかられる外,市職員としての窓口取扱に及ぶ広い範囲の講義が行われている。最近では後に述べるように,保健婦の業務の多様性と,これら業務を消化し切れない為に起つて来た訪問の行きづまりから,保健婦活動の再反省の必要が受講者の意見としてとりあげられ,日常業務を整理するための業務分析,及びこれに基く業務の評価が資料を持ちよることによつて行われる傾向にある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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