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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生22巻9号

1958年09月発行

文献概要

特集 国民健康保険と公衆衞生

国民健康保険と公衆衛生活動について

著者: 須川豊12

所属機関: 1静岡県衛生部 2前新潟県民生部

ページ範囲:P.468 - P.472

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はじめに
 国民皆保険達成の出発点は,現行国保の財政確立にある。国保財政の健全化には種々の方法があるが,基本的には疾病を減らすことである。病気を予防したり,早期に治癒せしめることは,公衆衛生当局(保健所)の仕事である。
 公衆衛生は,種々の生活条件に支配されるので,衛生当局だけがどんな努力と工夫を傾けても,その効果に限度がある。特に疾病減少が,その公表された数で論議されたり,人間の寿命で計算されている限りでは,政策として浮んでこない。伝染病の集団発生があると,公衆衛生が改めて認識される如き逆な現象が,社会の通常のすがたである。ここに公衆衛生を,すべての人々,特に関聯ある機関の指導者に考えなおしてもらわねばならぬ理由がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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