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工場廃水による公用水の汚染
著者: 芦沢
所属機関:
ページ範囲:P.497 - P.497
文献購入ページに移動一方工場廃水による伝染の増加は莫大なもので,1948年の推定によればヒユーロン・エリー両湖に注ぐ河川に流される工場廃棄物の量はイギリス(Great Britain)の全体のそれに匹敵するとされている。オンタリオには現在重工業が密集し,新工程,新製品の目まぐるしい出現は工場廃水の処理に日に日に戦を挑んでいる。これら工場廃棄物は下水汚染とちがつて伝染病の上からは意味が少い。1951年の国際合同委員会報告から引用すると,「これらの工場廃水は油,毒物,異味異臭物を含み,固体,酸,アルカリ,有機物等の所きらわぬ投棄による汚濁が主な公害の理由である」としている。
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