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特集 保健所管理 解説
保健所管理セミナーについて
著者: 橋本正己1
所属機関: 1国立公衆衛生院衛生行政学部
ページ範囲:P.3 - P.7
文献購入ページに移動新しい発足以来10年余を経たわが国の保健所活動は,戦後の公衆衛生の発展に大きな役割を果してきたが,現在2つの意味で一大転換期に直面しているといえる。すなわち,第一には戦後主として与えられたものとして推移してきた保健所活動に対するわが国の実情に即した再検討を,第二には国民皆保険を中核とした医療保障制度の伸展に伴い,社会保障制度の中における公衆衛生活動の立場を明らかにするとともに,このような社会情勢の動きに即応した保健所活動のあり方の確立を迫られているのである。
昭和33年9月15日から30日までの正味2週間,公衆衛生院で開かれた保健所長を対象とする保健所管理セミナーは,このような時代の要請に応えて今後の保健所活動の正しい進路を見出すための試みであり,その準備や企画については,新しい角度から大いに工夫がこらされ努力がなされた。
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