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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生23巻10号

1959年10月発行

文献概要

原著

眼底所見を主とする高血圧集団検診方式の研究—(第4報)集団検診に適した眼底検査方式の研究

著者: 新井宏朋1

所属機関: 1千葉大学医学部公衆衛生学教室

ページ範囲:P.627 - P.632

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I.緒論
 著者は第1報1)で一般社会集団中の成人に高血圧血管硬化の眼底所見を有する者が相当数ある事を報告し,第2報2),第3報3)で,これら眼底に病変のある者が従来の集団検診で汎く実施されている上膊血圧,尿蛋白,心電図検査では適確にふるい分け,且つ,程度分けする事の困難なことを報告し,卒中予防の集団検診では眼底検査を実施する必要があることを強調した。
 しかし,眼底検査が集団検診で眼科医以外にも汎く実施されるには診断的価値が適確な事以外に検査に特別の名人芸がいらない事,検査速度の早い事等の条件を満足する必要がある。従来のKeith Wagener4)やScheie5)の分類による精密眼底検査は検査手技や病的所見の判定に難かしい点があり,検査に時間を要するとされ,集団検診で多人数を一度に検査するには運用が困難と考えられてきた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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