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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生23巻11号

1959年11月発行

文献概要

文献

職業衛生と地方衛生行政官,他

著者: 芦沢

所属機関:

ページ範囲:P.664 - P.664

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 間口の広い衛生行政のさまざまな仕事に追われて地方衛生当局が見過している領域があるとすれば,それは職業衛生の分野ではないだろうか。U. S. Department of Health, Education, and WelfareのDr. Magnusonはこう問題を提起し,その理由として職業というと鉱山,工場を考え,地域社会との結びつきをつけなかつた。又有害物曝露の制御は手に負えないものときめこみ,人口の1/ 3以上をしめる労働者である成人の健康の維持という立場があるにもかかわらず,工場,事業所の中への進出を臆劫がつていた。人口10万以下の都市なら衛生担当の機関は1つで十分であり,現在,学校保健にタツチしていると同程度には出来る筈である。工場主もtax-payerの1人である限り,こちら側に従業員の保健に関連のある問題について相談に応ずる用意さえあれば,すでに青写真の時に適切な指示をすることにより問題を未然に防ぐこともできる。地方医師会の協力を得て職業病の屈出制も考えられてよい。現に行われているカリフオーニヤ州では年間25,000の屈出を受理し,過半は皮膚炎である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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