公衆衛生23巻11号

1959年11月発行

原著

1農村における屎潜血反応及び自覚症状との関係の疫学的研究

著者： 千葉昭二¹ 境野てる子²

所属機関： ¹順天堂大学医学部公衆衛生学教室 ²群馬大学医学部公衆衛生学教室

ページ範囲：P.705 - P.708

I．緒言
　著者らは，埼玉県高坂村住民の寄生虫検査の際，屎潜血反応および自覚症状につき調査する機会を得たので，その結果を報告する。
　尿潜血反応の集団的研究に関する文献は，余りみられず，佐藤^1）その他の研究も臨床的或いは生化学的方面に限られ，疫学的調査は少い。最近，谷川他^5）が報告しているのみである。