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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生23巻3号

1959年03月発行

文献概要

綜説

マラヤ連邦の公衆衛生

著者: 浦田純一1

所属機関: 1厚生省医務局総務課

ページ範囲:P.187 - P.192

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I.マラヤ連邦の概観
 昨年9月新たに独立したマラヤ連邦は既に古くから日本に馴染の地ではあるが,戦後久しく日本人の入国が禁止されていたことではあり,本論に入る前に参考までにその概観を述べることと致したい。
1)地勢
 アジア大陸の東南に突き出したマラヤ半島の南半部を占め,長さ約450哩,巾は最広部で約200哩を有する。面積は漸く本州の半分位である。主要山脈はこの半島を縦に,どちらかといえば西海岸に近く立つている。なお,その一支脈が東部三州の海岸に向つて走つている。従つて,北半部は山岳地帯で3,000呎以上の高原地帯もあるが,スランゴール州からは山岳も次第に低くなり,ジヨホール州の北部からは平地となつている。山岳地帯に続いて岡の多い平野が広けるが,この平野は数多くの河や峡谷で小さく区切られている。海岸平野の海に面するところは狭い帯状の湿地帯で境されている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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