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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生23巻4号

1959年04月発行

文献概要

特集 農村衛生

農業労働への覚書

著者: 大橋一雄1

所属機関: 1労働科学研究所

ページ範囲:P.229 - P.234

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 1.農業労働の特徴―1.
 農業労働は鉱工業或いはその他の産業の労働とは異つた特徴を有している。即ち,それは農業労働過程における"異種継起性 "と" 季節性"とである。農業以外の産業には一般的に職種が定まつているが,それは労働手段に結びついていることを原則としている。従つて,個々の労働者が従事する作業の内容は職種によつて示されていることになり,職業的な分化は進んでいるのである。
 これに反して,農業においては職種は存在しないし,従事する作業の内容は一定ではない。農業労働過程においては異質の労働が順次に配列されている(異種継起性)が,それは作物の生育に応じて労働が異つてくるためで,この異つた種類の労働に同一人が従事しなければならないので,労働手段による職種の分化は行われ難い。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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