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シガレツトスモーカーは,全死因死亡率ならびに,肺がんだけでなく,シガレツトが刺戟を与える口腔,咽喉頭,食道等の癌,さらに冠動肺疾患,消化性潰瘍などの疾患による死亡率においてもノンスモーカーより高率であるという報告は医学的に考えても納得できるが,といつてシガレツトスモーキングがこれらの疾患の一因だとはいえない。イギリスのR.DollおよびA.B.Hill,最近のアメリカのJ.Berksonの報告はいずれもシガレツトスモーカーが,ノンスモーカーより上述の各種疾患の死亡率においていずれも高率であることを示している。このことは,シガレツトスモーキングが肺がんという独立疾患の重要な病因因子であるとする説に疑いをはさませる。
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