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原著
放射性同位元素による表面汚染の測定と研究室の汚染の状況
著者: 鈴木継美1 柄川順2
所属機関: 1東大医学部公衆衛生学教室 2東大医学部放射線医学教室
ページ範囲:P.284 - P.286
文献購入ページに移動放射性同位元素の利用が拡がるにつれ,それによる汚染の管理は,ますます重要性を帯びてきた9)。これまでわが国では核爆発による大気,水などの汚染についての知見はいろいろと発表されているが,放射性同位元素の研究室内での利用,産業現場における利用にともなう汚染の状態はほとんど調べられていない。一方空気汚染の測定法表面汚染の測定法についても検討が不足している。この理由はいろいろあげられるが1)2),とりあえず可能なところからこのギヤツプは埋められるべき時期がきている。
最近荘野2)が研究室内の表面汚染について1例を発表したが,著者等も東京とその近郊の研究所大学の研究室5ヵ所について表面汚染の現状を測定したので,ここに発表する。なお著者等の目的は汚染の現状を明らかにすることと同時に,サーベーメーターによる直接測定法と濾紙塗抹法による測定法との比較を行なうことであつた。
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