文献詳細
原著
文献概要
まえがき
洗浄力判定のための試験には従来いろいろの方法があるが,結果を数的に正確にあらわすことおよび結果の再現性に相当の困難がある。最もよく研究されているものには人工汚垢で汚染した一定様式の人工汚染布を洗浄し,洗浄の前後でこれに光を投射しその反射光の強さの差によつて洗浄率をあらわすという方法1)があり,これが現在広く一般に用いられている。最近はまた同位元素をこの方面に用いることも行われ,32Pで標識した細菌を用いる方法が報告2)3)されている。筆者は32Pで標識した大腸菌を洗浄の効果を示すのに用いることを試みて若干の成績を得た。以下に報告する。
洗浄力判定のための試験には従来いろいろの方法があるが,結果を数的に正確にあらわすことおよび結果の再現性に相当の困難がある。最もよく研究されているものには人工汚垢で汚染した一定様式の人工汚染布を洗浄し,洗浄の前後でこれに光を投射しその反射光の強さの差によつて洗浄率をあらわすという方法1)があり,これが現在広く一般に用いられている。最近はまた同位元素をこの方面に用いることも行われ,32Pで標識した細菌を用いる方法が報告2)3)されている。筆者は32Pで標識した大腸菌を洗浄の効果を示すのに用いることを試みて若干の成績を得た。以下に報告する。
掲載誌情報