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綜説
保健所活動の合理化に関する研究
著者: 橋本正己1 重松逸造2 林路彰3 岡田菊枝4
所属機関: 1国立公衆衛生院衛生行政学部 2国立公衆衛生院疫学部 3国立公衆衛生院母性小児衛生学部 4国立公衆衛生院衛生看護学部
ページ範囲:P.364 - P.377
文献購入ページに移動保健所は,衛生行政ないし公衆衛生の第一線機関として,その活動はわが国の公衆衛生活動の根幹をなすものであり,また,近年国民皆保険を中核とする医療保障制度の進展に伴い,その健全な発展の基盤ともいうべき重大な使命を負うものである。
しかしながら,保健所活動の現状は,昭和32年4月行政管理庁による「保健所に関する公衆衛生行政監察結果報告」の中にも強く指摘をされているように「脆弱な実施態勢のもとに,不相応に広汎な事務を無統制に負わされている」のであつて,このような現状を打開して,科学的行政として保健所の管理,運営を推進するためには,まずその活動の実態を客観的,数量的に把握して,科学的な根拠に基づいてその運営の合理化を図ることが焦眉の急である。
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