文献詳細
原著
文献概要
I.緒言
問題児対策は今日学校保健の課題としてのみならず,公衆衛生上の重要な分野を有するにも不拘,その施策は未だ極めて消極的であつて,衛生行政の進展を阻む大きな障害ともなつている。対策の隘路として種々の理由が挙げられるが,既に最初から解決し難いと言う先入感に支配されて,再検討の努力と機会に恵まれずに取残されているかの感さえある。全国的にも問題児の実数を確実に把握した調査は極めて少い。
かかる意味から,小規模ではあるが,山村を主とする岐阜県内の一郡について,義務教育課程者内に於ける問題児の数を調査したので報告する。
問題児対策は今日学校保健の課題としてのみならず,公衆衛生上の重要な分野を有するにも不拘,その施策は未だ極めて消極的であつて,衛生行政の進展を阻む大きな障害ともなつている。対策の隘路として種々の理由が挙げられるが,既に最初から解決し難いと言う先入感に支配されて,再検討の努力と機会に恵まれずに取残されているかの感さえある。全国的にも問題児の実数を確実に把握した調査は極めて少い。
かかる意味から,小規模ではあるが,山村を主とする岐阜県内の一郡について,義務教育課程者内に於ける問題児の数を調査したので報告する。
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