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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生23巻6号

1959年06月発行

文献概要

原著

握りめしによるブドウ球菌食中毒

著者: 辺野喜正夫1 善養寺浩1 北村久寿久1 鈴木昭2

所属機関: 1東京都立衛生研究所 2国立衛生試験所細菌部

ページ範囲:P.403 - P.405

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 ブドウ球菌による食中毒の原因となる主な食品として,第1に乳製品(クリーム,乳菓子類)があげられるが,わが国においては,食生活が欧米と異るために,魚肉ねり製品(カマボコ,サツマアゲ等),食饀,ウグイスマメ,豆腐,ミツマメ,等もしばしば原因となつている。しかし古くからわが国で携行食品として常用されている握りめしによる食中毒例については,まだ報告されていない。
 握りめしは他の原因食品に比べて,菌の増殖には比較的不利な食品といえるが,原因菌の濃厚な汚染や保存の不適切な場合は,中毒を起し得るものであることを経験した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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