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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生23巻7号

1959年07月発行

文献概要

特集 乳肉衛生

人畜共通伝染病

著者: 松井武夫1

所属機関: 1国立公衆衛生院衛生獣医学部

ページ範囲:P.429 - P.435

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I.まえがき
 人畜共通伝染病(Zoonoses)という言葉はその語源はギリシヤ語のAnthoropo-Zoonoses(diseases transmitted from animals toman)及びZoo-anthoroponoses(diseasestransmitted from man to animals)にあるといわれている。近年とみに関係者の間で通用せられるようになつた言葉である。そしてこのことは公衆衛生上重要であることは,WHO,FAO共同主催による専門家委員会が1950,1958年の2回に亘つて開催せられ,討議せられていることでも判る。
 人畜共通伝染病というと,単に動物から人に感染する疾患だけにとられ勝であるが,その逆に人から動物にくるもの,人,動物,共に同一病原に感染はするもののその連鎖関係が不明なものまたはその自然感染が直接にはないものなども含まれる。前述の2回の専門家委員会においては,第1回には「diseases which are naturally transmitted between vertebrate animals andman」と定義付けられ,第2回にはこれを少し修正して「Those diseases and infectionswhich are……」となつている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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