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綜説
英国における大気汚染問題(その2)
著者: 坂部弘之12
所属機関: 1労働省労働衛生研究所 2公衆衛生院
ページ範囲:P.439 - P.451
文献購入ページに移動1.工場からの煤煙について
この問題についてBeaver Committeeは次の如く指摘している。"……いかなる工場の煙突といえども,それが若し,適切な燃焼装置を備え且つ正しく操作されるならば,普通には薄い煙(Light haze of Smoke)以上のものを放出する必要はない……"。
"補修,維持管理,不断の監視,最善をつくすように火夫を督励することは,燃料の経済的使用のためと同様に煤煙防止のために極めて重要である……。ボイラーの過重負担は煤煙発生の言いわけにはならない。石炭に原因の帰せられる場合もあるが,石炭の品質自身が過剰の煤煙の原因であることは滅多にないのである。
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