icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生24巻1号

1960年01月発行

文献概要

原著

出生体重とその後の発育に関する研究

著者: 宇留野勝正1 岡田芳子2 三須昌保3

所属機関: 1東京都中央保健所 2日本女子衛生短期大学 3日本医科大学

ページ範囲:P.60 - P.62

文献購入ページに移動
I.まえがき
 身長や体重の発育の程度の劣等なるものが単純に所謂虚弱小児として取扱われることがしばしばあり,保健指導の実際にあたつてもその発育不良の原因を究明することは必要なことである。
 Ylppö1)によると未熟児の発育遅延は出生第1年には著しいが,身長も体重も出生後数年で正常になるとし,久慈,砂田2)等も身長は3年,体重は5年で正常になると言つている。しかしIllingworth3)は1〜12年の小児で対照児は66%が標準以上の体重であつたのに未熟児(2750g以下)では14%に過ぎなかつたとし,斎藤,辻4)等の観察でも未熟児の体重発育の遅延は小学校時代までつづくと報告している。更にT. Brander5)は7〜15年の未熟児で身長,体重は標準に比し,男児では11歳迄劣り,女児では13歳でまだ劣つていたと称している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら