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綜説
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さきに私は,「大都市における地区衛生組織活動について」報告したなかで,「もともと本運動は,自発的な大衆運動である。したがつて衛生行政の枠内だけに留まることなく,実際の社会の,あるがままの状況の中で,客観的な基盤の上に立つて,促進する具体的な条件をさがしもとめ,大衆路線をとりながら,組織論の原則を,正しく適用してゆくよりほかに方法はない。そのためには,まずこれまでの組織論の成果を整理し,その原則を,本運動の場において適用し,内在的かつ流動的に展開することが,本運動にたずさわる者の共同の任務となるであろう1)」とのべた。
そうした意図から,この小論を書くことになつたのであるが,衛生行政,公衆衛生のなかで,組織論的なものへの志向は,広くみられるところであり,組織論と明示した2)3)ものもすでにみられている。
そうした意図から,この小論を書くことになつたのであるが,衛生行政,公衆衛生のなかで,組織論的なものへの志向は,広くみられるところであり,組織論と明示した2)3)ものもすでにみられている。
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