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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生24巻10号

1960年10月発行

文献概要

綜説

社会集団の構造と運動法則について—公衆衛生活動の基礎概念としての立場から

著者: 小林治一郎1

所属機関: 1神戸市衛生局医務課

ページ範囲:P.534 - P.546

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 さきに私は,「大都市における地区衛生組織活動について」報告したなかで,「もともと本運動は,自発的な大衆運動である。したがつて衛生行政の枠内だけに留まることなく,実際の社会の,あるがままの状況の中で,客観的な基盤の上に立つて,促進する具体的な条件をさがしもとめ,大衆路線をとりながら,組織論の原則を,正しく適用してゆくよりほかに方法はない。そのためには,まずこれまでの組織論の成果を整理し,その原則を,本運動の場において適用し,内在的かつ流動的に展開することが,本運動にたずさわる者の共同の任務となるであろう1)」とのべた。
 そうした意図から,この小論を書くことになつたのであるが,衛生行政,公衆衛生のなかで,組織論的なものへの志向は,広くみられるところであり,組織論と明示した2)3)ものもすでにみられている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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