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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生24巻11号

1960年11月発行

文献概要

特集 社会医学

社会保険医療の分析

著者: 東田敏夫1 仲野俊子1 上林典子1

所属機関: 1関西医科大学衛生学部

ページ範囲:P.583 - P.587

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I.はじめに
 健康保険は,加入者が必要とする医療を均しく給付することによつて,医療の社会化をはかるものとみなされている。また累進税的保険料と療養給付における機会均等を前提として,加入者間における「所得再配分」の効果が予測されている。
 現行健康保険が果してそれらの期待にこたえているだろうか。たとえば,1人当り給付件数や給付点数は,政府管掌健保では組合健保よりも少ないことや,健康保険組合あるいは国民健康保険において,標準報酬等級が低い階層や保険料負担が少ない加入者に対する給付率が低いことを指摘されている。加入者に対して機会均等であるべき療養給付が階層によつて格差があることはたしかに問題である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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