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「医学生に対する衛生学公衆衛生学の教育」についてのアンケート
柳沢教授の「学校保健」を読んで
著者: 横堀栄1 北博正2
所属機関: 1東邦大学衛生学公衆衛生学教室 2東京医科歯科大学衛生学教室
ページ範囲:P.162 - P.163
文献購入ページに移動学校保健は公衆衛生の基礎であり,学校時代の教育が国民の衛生思想の向上に役立つことはいうまでもありません。そして学校保健法が昭和33年制定され,学校保健の重要な点はすべてこの法に記載されています。この法律はいかにも文部省のお役人のつくりそうな理想案でおかしい点が多いようです。柳沢教授も3,000万人の高,中小学校の保健を担当する文部省に医師が3名しかいないことをあげています。学校保健法では,各学校に学校医,歯科医,薬剤師をおくことになつていますが,必要な予算も出さず保健所の医師も不足というのに文部省はどういう気持なのでしようか。若い医師が希望をもつて学校保健に挺身できる配置が必要と思われます。医学をおさめて学校保健に教師として50年間をささげた竹村一先生のような方ばかりは望めないことでしよう。
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