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特集 災害対策
台風と病院—伊勢湾台風を中心として
著者: 角田信三1
所属機関: 1名古屋市中日病院
ページ範囲:P.313 - P.317
文献購入ページに移動昭和34年9月26日夜,愛知,三重,岐阜,殊に名古屋を中心として,伊勢湾台風は風雨害と水害とを残して通り過ぎた。その災害は意想外に大きかつた。日刊紙,放送機関が台風の接近を伝えていた9月26日当日の中部日本新聞紙面より概要を摘録して見よう。
26日朝刊には,「台風15号,東海昼すぎ圏内。衰えずに本土をめざす」と5段抜きの見出しで,最低気圧910ミリ,暴風雨圏700キロメートルの大型台風発生とその接近を,罹災直前の夕刊最終版には,「台風15号東海めざす」と凸版横見出し,「今夜半は大荒れか,今年の中では最大級」と6段抜きに報じ,別図の台風情報図をかゝげていた。
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