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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生24巻8号

1960年08月発行

文献概要

アンケート

公衆衛生の国家試験について

著者: 笹田衛1 菅野利克23 松井熈夫5 松島周三6 横堀栄8 村江通之9 額田粲10

所属機関: 1兵庫県芦屋保健所 2全国保健所長会 3富山県高岡保健所 4保健所 5東京都杉並西保健所 6神戸医大 7T大 8東邦大学公衆衛生学 9鳥取大学衛生学 10京都府立医大

ページ範囲:P.453 - P.459

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 国家試験問題の批判等はおこがましいが人それぞれの立場からみてかくありたいと思うことがそれぞれあるに違いない。私は実地修練生の指定保健所におつて長年実地訓練を担当して来た立場からこの意見の妥当性は別として一応述べて見たい。端的にいつて全試験問題(21回以降)を通じて見る場合に保健所における修練に際して公衆衛生各項目を解説する際に織り込んで話す2,3の事柄を除けばその他はいずれも家の中で寝ころんで本を読んでおつた方がいいような実地訓練とはおよそ縁遠い試験問題がかなり多く出されているような感がする。そこで試験の目的はどこにあるかという根本問題を考えざるを得ない。第一にこの試験は選抜試験ではないはずである。つぎにインターン生活は国家試験のためにあるのかそれとも大学で習つた学を実地に経験するための生活かという問題になつて来るがもちろんこれはいうまでもなく後者であろう。そうであれば問題はそれに則して呈出されるべきであろう。さらにまたこれについて2つにわけて考えられる。すなわち将来治療医師として世間に立つて行く際における常識として知つていなければならない公衆衛生上の問題を主とする試験問題とまた予防医学衛生行政面にタッチする医師として立つ人に対する問題としての場合とがあると思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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