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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生24巻9号

1960年09月発行

文献概要

原著

容器内におけるオゾン濃度と殺菌率の関係について

著者: 加納享一1 岩原繁雄2 栗栖弘光2

所属機関: 1電気試験所物理部 2国立衛生試験所衛生微生物部

ページ範囲:P.507 - P.511

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I.緒言
 家庭生活の向上と公衆衛生の発達にともなつて,簡易で使用に便利な電気を利用した衛生消毒法がいろいろ研究されるようになつてきた。その一例として無声放電を利用した各種のオゾン発生器が,食品衛生,環境衛生,防疫等の各方面にかなり広く利用されているが,特に食器類の衛生的保管,理美容器具の消毒などの面で要求される傾向が強くなつている。このようなばあいには完全殺菌を目的としているので,オゾン発生器の性質上容器内に高濃度のオゾンガスを充満させて行う方法によるのが得策である。そのためには,それぞれの目的に応じて適当な大きさの容積とオゾン濃度のもとに合理化された殺菌法の実施が要求されるのである。
 筆者はこのような目的のために,各研究所で行なわれた各容積における経過時間と平衡オゾン濃度の実験結果等1)2)3)にもとづいて,容器内におけるオゾン濃度と殺菌率の関係から,完全殺菌を行うばあいのオゾン濃度と作用時間との関係値(C・T)を求めたのでその概要を述べて関係各位の御参考にしたいと考える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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