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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生24巻9号

1960年09月発行

文献概要

原著

在宅結核患者実態調査(中間報告)

著者: 太田真1

所属機関: 1国立岩手療養所

ページ範囲:P.512 - P.516

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 日本の結核患者数が逐年減少しつつあることは事実であり,その原因と考えられる事柄もいろいろとあり得る。然しその治療の為には,慢性伝染病である結核症が入院治療を理想とし,保養安静療養を治療法の基幹とすることに間違いはないと思う。化学療法にしても,外科的処置にしても,飽くまで,治療の補助的意味を持つものであることは論を俟たない。
 然し,全国の結核療養所のベッドは逐次空床が増加し,その運営方針の転換が問題にされている。結核患者の減少が空床の増加の原因であることは当然であるが,入院治療を要する患者が現有結核ベッド数に満たないかどうかと云うことになれば話は全然別であると思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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