icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生25巻1号

1961年01月発行

文献概要

特集 公衆衛生学会を顧みて 公衆衛生学会印象記

—第5分科会—疫学・伝染病など

著者: 有賀徹1

所属機関: 1日本大学医学部公衆衛生学教室

ページ範囲:P.20 - P.21

文献購入ページに移動
 公衆衛生学会が分科会形式をとるようになつたのは第9回総会からであつたが,従来は疫学というのが一つの分科会の名称であつた。しかるに本年度は第5分科会として特に疫学という言葉を用いず「病原微生物伝染病など」という名称を用いた。近年疫学という言葉の概念が大分広範囲に用いられるようになつてきたため従来の伝染病中心とした疫学という意味での疫学分科会を設けるより,今回のごとき名称にした方が混乱を防げるかもしれない。しかしまたこれも多くの欠点が見られるのである。例えば分科会の内容もほぼ従来の疫学関係が多かつたが,なかには明らかに行政的のものもあつたり,また好塩細菌のごとくむしろ食品衛生分科会の方に回した方が妥当と思われるものもあつた。ともかく公衆衛生という広範囲の学会においてはそのプログラムの編成には一番頭を悩まされるのであつてこの分科会形式も再検討する必要があると思う。
 さて本年度の公衆衛生学会の特徴としては何があるかということを考えるとそれは演題内容を検討してみればほぼその趨勢がうかがわれる。すなわち従来の疫学分科会と比較するため前述のごとく好塩細菌および寄生虫を除いて考えて見よう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら